あとちのようなもの

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第22回東京国際ブックフェアにみる電子図書館事情

第22回東京国際ブックフェアで、図書館向けの電子図書館サービスを展示していたのは、DNPと日本電子図書館サービスとメディアドゥかな。大きなところだと。とはいえ、日本電子図書館サービスはKADOKAWAのブースの片隅にちっさく、という感じだったけど。

 

日本の公共図書館での電子図書館サービスは、現在、30館ちょい。DNPだけで28館と言ってたので、30館は超えたかと。

内訳は、DNP28館、メディアドゥ2館(2015年7月開始予定)、NetLibrary3館、日本電子図書館サービス2館(2015年3月までの試験導入)、その他、という感じ。その他には、それぞれの館独自のサービス導入という感じで、パッケージ化されたものだと、上記4社、という感じ。

internet.watch.impress.co.jp

 

コンテンツも、1万点を超えてきて、少しずつ前進DNPが1万6千点、メディアドゥが1万2千点。で、実際には、図書館で提供されるのは、多くて5千点くらい。7月導入予定の龍ケ崎市立がメディアドゥのサービスをフルで1万2千点提供するのは大したものかと。

 

まだまだ、電子書籍の貸し出しサービスについては議論があるけど、「もう一つの分館をつくるようなもの」「夜中に必要となった本が手に入る」という考え方はありかと。あと、「公共図書館で入れづらかった、書き込み式の資格試験書や、音が出る・動く資料を提供する」という考え方も。

コンテンツ数が増えて、紙の本でも図書館で入れていたものが電子書籍でも入れられるようになってくると、どちらで入れるか、アーカイブ機能はどうするのか、というような議論もますます深まっていくだろうけど、そこはどんどん議論して、よりよいサービスが提供できるようになっていくといいなぁ。

 

JDLS 株式会社 日本電子図書館サービス

株式会社図書館流通センター(TRC) ||電子図書館サービス TRC-DL(資料・整理)

株式会社メディアドゥ

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