あとちのようなもの

気ままに世の中のこと

学校図書館の仕事を知るための2冊

学校図書館のお仕事ってどんなもの?

小学校、中学校、高校にあって、「図書館」というよりも、「図書室」と呼ぶのがしっくりくるような、小規模なものあったり、職員もいたりいなかったり。

学校図書館というのは、差が激しい。

 

しかも、司書教諭と学校司書って、どう違うの?

 

学校図書館勤務になったけど、職場は自分一人、何をしたらいいの?

 

そんな疑問に答える本がある。

 

 

司書教諭・学校司書のための学校図書館必携―理論と実践

司書教諭・学校司書のための学校図書館必携―理論と実践

 

 

 こちらは、学校図書館を取り巻く制度から仕事内容まで、トピックごとにまとめて、網羅的に解説。

どちらかというと、「理論」に重点を置いている。実践例というよりは、概念解説というところだろう。それぞれのトピックには、参考情報もついており、本書であらましをつかみ、さらに深く知りたい場合への道しるべとなっている。 

一通り読んだ後は、ことあるごとに各項目を参照して仕事を進めていけばいいだろう。

タイトルにある通り、まさに必携の書。

 

 

 2冊目は、現場で直面する「困った」に対応するまさに「マニュアル書」。

「スタートガイド」の名の通り、学校図書館を始める、学校図書館で働き始めるなどのさいに、本書を開き参照しつつ、ことを進めるといい。

それぞれのお仕事ごとにチェックリストもあり、また、より良き実践のためのポイントもあり、まさにこの本を開きながら仕事進められる本。

執筆には、学校図書館問題研究会長野県支部がかなり関わっているらしく、現場にかかわる職員たちが知恵を出し合ってまとめてきた本なので、実践に即した知識が得られる。学校図書館初心者には強い味方だろう。

 

こちらの目次はこんな感じ。

そもそも学校図書館とは
学校図書館の業務モデルとこのガイドの構成について
学校図書館スタートガイド

初期メニュー 着任して一番初めにすること
α 知る
1 整える
2 応える
3 働きかける
β 連携する
付録

・ちいさなことから始めよう!学校図書館サービスチャンス発見シート

・できることから授業支援 授業支援準備シート

こちらも、それぞれのトピックに参考情報が付いており、さらに知識を深めたいときの道しるべともなっている。

 

これら2冊を、理論と実践の書として傍らに置き、よりよい学校図書館がつくっていけたらいい。

 

 

 

司書教諭・学校司書のための学校図書館必携―理論と実践

司書教諭・学校司書のための学校図書館必携―理論と実践

 

 

 

<参考情報>

日々の情報収集に

www.j-sla.or.jp

 

学校図書館活用事例の参考に

www.u-gakugei.ac.jp