図書館の展示
図書館で行っている、季節の本などを集めた、特集展示。
あれ、膨大な本がある図書館で、情報を手渡すためには欠かせない取り組みなのだけど。
正直、十数万冊からある図書館の本棚を前にして、圧倒されて、本が選べない、という経験はないだろうか。
読みたい本が決まっていればいい。知りたい情報が特定のテーマに集中していればいい。そうでなければ、図書館の本棚を眺めて、本を選ぶ、というのはなかなか難しいことではないだろうか。
そういう時に、特定の観点から集められた本を見るのが手っ取り早い。
新刊書のコーナー、返却されたばかりの本、特集コーナー。
季節の本が紹介されているのも、きっかけとしてはいい。
だけど、それよりも、その時々の時事にあった本を紹介してほしい。
そうすれば、社会の情勢に関心を持ち、自ら検証する、という流れを、情報を提供し知る権利を保障する図書館の役割を担保する一助になるのではないだろうか。
そんななか、面白い取り組みをしている図書館を見つけた。
生駒市図書館北分館で、利用者から特集のテーマを募集しているというのだ。
@キタ通信__北分館では、引き続き特集コーナーの企画を募集しています。「○○○に関する本」「こんな特集があれば面白そう!」といった感じでOKですので、どんどん館内の「特集企画BOX」へ!ご応募お待ちしています!」(^o^) pic.twitter.com/QfowYxDO3S
— 生駒市 図書館 (@Ikoma_library) 2015, 7月 9
これ、考えようによっては、市民が今知りたい情報をテーマとしてもらって、そのテーマに合わせて本をまとめて紹介する、ということができる。
ある意味、公開レファレンスだと思う。
レファレンステーマをもらって、本の集合として回答する。展示しきれないほどテーマが集まったり、展示したテーマをもとに、パスファインダーをつくってもいい。
市民の声をきっかけに、図書館の情報提供機能がより充実できるのではないだろうか。